幼女戦記Ⅱ2話、政治将校の登場に海外「敵より厄介な味方」【海外の反応】
Knowing Your Enemy! - Saga of Tanya the Evil II Episode 2 Reaction!

『幼女戦記Ⅱ』第2話の海外リアクション動画に、コメント85件。最上位(52いいね)は戦闘の感想ではなく『イルドアはイタリアだよ』という国名の答え合わせで、この回のコメント欄は戦線よりも「敵と味方の正体」の話で埋まった。 連邦の政治将校リリヤがメアリーに近づく場面には『国家のために人を利用するよう訓練されてる』という解説が並び、その上司ロリヤについてはモデルになった実在人物まで持ち出される。はっきり割れたのは「そもそもこの戦争を始めたのは誰か」で、『最初に攻め込まれたのは帝国のほうだ』(17いいね)に対して『もう誰が最初に石を投げたかは関係ない』という返しが付いた。合間には、コーヒーと靴下で幸せそうなターニャに和む声も挟まる。最後はこの作品のコメント欄が毎度たどり着く、あの考察で締まる——。 編集部注: 『幼女戦記』は第一次世界大戦期の欧州をモデルにした異世界戦記。テレビシリーズ第2期は連邦との東部戦線が舞台で、第2話は連邦側の人物が出そろう回だった。
この作品のまとめ「幼女戦記」の海外の反応まとめ全 4 本を作品ページでまとめて読む『幼女戦記Ⅱ』第2話は、前線が大きく動くというより、これから殴り合う相手の顔ぶれを見せる回だった。海外リアクション動画に付いたコメント85件で真っ先に伸びたのは、でも戦争の話じゃない。パスタの話に52いいねが付いてる。
“イルドアはイタリアだよ。『砂漠のパスタ作戦』のパスタはあそこから来てる。同盟国のために何か貢献したかったんだ。”
Ildoa is Italy. The pasta from Operation Desert Pasta came from them since they wanted to contribute with something for their allies.
イルドア=イタリア、というのはコメント欄では前提として共有されてる。というか、そこから先はみんな遠慮なくイタリア扱いしはじめる。
- “「水なしのパスタを送ってやろう、砂漠の戦争なんだから水くらいあるだろ?」……あぁイタリアだ😂”👍7
- “イルドア王国が同盟国の帝国を裏切るの、待ちきれないんだが。オーストリアとバルカンの領土が欲しいからな😂”👍1
冗談の下には、ちゃんと読みもある。
“イルドアはイタリアに当たる。帝国には、イルドアが自国のものだと思っている領土がある。史実のイタリアとまったく同じだ。 そしてこれも史実のイタリア人と同じで、彼らは日和見でちょっと無能。今のイルドアは帝国に残された唯一の貿易相手で、そこで儲けている。 イルドアがやろうとしてるのは、かつて王国がやったのと基本同じゲームだ。ぎりぎりまで待って、最後に仲介者として割って入り、負けるであろう帝国からできるだけ搾り取る。彼らは帝国が負けると思ってるからな。笑えるのは、ターニャを観戦していたイルドアの武官が「帝国、普通に勝てるのでは」と気づく場面だよ。”
Ildoa is the Italy analogy. The empire as territory that Ildoa considers theirs much like Italy did in our history. And much like the Italians of our world’s history they are opportunistic and slightly incompetent. The Ildoans at this point are the only trade partner the Empire has and they are benefiting from that. The ildoans are essentially trying to play a similar game the Kingdom did which is wait till the last possible minute them swoop in to be the mediator to get as much out of the Empire when they lose, because they think they will. One of the more hilarious moments is an Ildoan observer to Tanya realising that the Empire could conceivably win.
で、この回の本題は連邦側だ。ゼートゥーアの演説と、メアリーに妙に馴れ馴れしく近づいてくる政治将校リリヤ。41いいねを集めたこの人は、自分が演説に乗せられたことまで白状している。
“正直に言うと、ゼートゥーアのプロパガンダ演説にまんまと乗せられた。 なぜか、政治将校のリリヤがメアリーと仲良くなったところで、ものすごく気持ち悪くなった。 あと今さら思い出したけど、ターニャの副官って白系ロシア人なんだよな。彼女がロシア系だってこと忘れてた。”
Frankly speaking, I admit that I ate into Zetur’s propaganda speech. For some reason, I felt extremely uncomfortable when commisar Liliya became chummy with Mary. It also just occurred to me that Tanya’s ADC is a white Ruskie. I forgot that she’s a Ruskie.
リリヤが何者なのかの解説は、すぐに何本も付いた。
- “リリヤは政治将校だ。国家のために人を利用するよう訓練されてる。”👍15
- “リリヤはKGBの政治委員。スパイであり、ミハイルの首輪でもある。ソ連が要人を国外に出すとき、監視役を同行させて身内を見張らせ、逸脱させないようにしたのと同じ。ああいう連中は人間関係を使って欲しいものを手に入れる。今回はメアリーを使って「同盟国」の情報を抜くわけだ。”👍17
その背後にいるロリヤについても、モデルになった実在の人物ごと説明が入る。この作品のコメント欄、だいたい歴史の授業になるんだよな。
“あのロリヤってやつ、実はかなりリアル。モデルはラヴレンチー・ベリヤ、スターリンの秘密警察のトップで後継者(フルシチョフが出てくるまでは)、そして最低の人間だ。街を車で流して未成年の少女をさらっていたことで知られてるし、支配したい相手の家族や恋人を逮捕したりもした。しかもこれは彼がやったことのほんの一部。 あとリリヤが怪しいのは当然で、政治委員の仕事は反革命的な思想を潰して共産主義イデオロギーを広めること。だからメアリーをプロパガンダの道具にするか、少なくとも自分の目的のために操りたいはず。ただ、一緒にいる男のほうが興味深い。彼は魔導師だから、たぶんグラーグから引っ張り出されてきたばかりで、戻りたくない。彼女には彼を送り返す権限があるから、彼は彼女に怯えてるはずだ。”
That Loria guy is actually realistic, since he's based on Lavrentiy Beria, who was Stalin's head of secret police and his successor (until Chruschev came along) and also just the worst. He was known for driving around city and kidnaping underage girls for his pleasure, also he was arresting families and loved ones of people he wanted to control and that's only fraction of what he did. Also of course Lilya is sus. She's political comissioner and her job is to supress any anti-revolutionary thoughts and promote communist ideology, so she probably wants to make Mary into some propaganda piece or at least manipulate her for her purposes. The guy she's with is more interesting though. Since he's mage, they probably just pulled him out of Gulag and he doesn't wanna go back there, so he must be tertified of her, because she has the power to send him back.
じゃあ、その相手をするメアリーはどうなるのか。この回でいちばん冷たい言葉が出たのはここだった。
“そう、ただそれ以上に、メアリー・スーが病的に純真で、自分の理想に目が眩んでいて、あのNKVD将校がどれだけの蛇か見抜ける可能性がゼロだからだよ。ああいう人間が危険なのは、世界の仕組みと道徳を子どもの理解度でしか持っていない人間の手に、大きな力が握られてるからだ。しかも無謀で、規律がなくて、思いやりもない。連邦の連中と会う場面がまさにそれ。上官の判断を仰ぐどころか、平然と頭越しにやって、一度却下された話を蒸し返して上官の権威を公然と潰しにいってる。 メアリー・スーみたいな敵より最悪なのは、メアリー・スーみたいな味方だ。”
Yes, but also because Mary Sue is pathologically naive and so blinded by her own ideals that she has absolutely no chance of recognizing what a snake the NKVD officer is. This is what makes people like Mary Sue so dangerous, because you have a lot of power in the hands of someone with a child's understanding of morality and how the world works. And she is reckless, undisciplined, and inconsiderate. Which is shown when she meets the Russians. Instead of deferring to her superior officer she blatantly goes over his head, basically openly undermining his authority, to re-litigate an issue he had already shut her down on earlier. The only thing worse than an enemy like Mary Sue is an ally like Mary Sue.
一方で、はっきり割れた論点もある。「そもそもこの戦争を始めたのは誰なのか」だ。
“念のため。忘れてる人へ、最初に攻め込まれたのは帝国のほうだからな。連合国側からだ。”
FYI : for anyone who forget, empire is the one get attacked first by allies
- “そこが俺には一番おかしいところで、帝国はマジで大人しくしてただけなのに、なんでみんなあんなに怖がってるんだ。攻められて、片っ端から返り討ちにしただけ。自業自得だろ。”👍3
- “ある時点から、最初に石を投げたのが誰かなんてもうどうでもよくなる。人間はそのくらいバカな生き物で、だから血で血を洗う争いは終わらない。”👍2
そして今回いちばん効いていたのが、ターニャの反共がそのまま裏目に出ている、という読み。
“原作のこのくだり、好きなんだよな。ターニャは、自分がやった首都攻撃とプロパガンダ映像のせいで、あの国の全員が愛国心のもとに団結してしまったことに気づいてない。昔からある話だ。本土を攻撃されれば国旗のもとに結集する。外敵と戦うときは政治的対立なんて脇に置かれる。ターニャは共産主義が嫌いすぎて、この教訓を完全に忘れてた。笑える。”
i loved this part of the novel, tanya had no idea that her whole attack on the capital city and her propaganda video made everyone in the country unite under a nationalist cause. Tale as old as time, an attack on the homeland causes a rally to the flag. Political divisions get tossed to the side when fighting a foreign invader, and tanya forgot about this lesson completely because she was too fixed on how much she hates communism. Hilarious
とはいえ重い話ばかりでもなくて、コーヒーと靴下の回でもあった。ターニャがあんなに嬉しそうな顔をするの、確かにあんまり記憶にない。
- “今シーズンの第2話のターニャ、あんなに幸せそうなの……今まで一度でもあった? コーヒーはマジで彼女の特効薬だな。”👍4
- “ターニャが頭を撫でられるカット、最高だった!”👍13
- “原作だと、靴下に喜んでるのはヴィーシャよりターニャのほうがずっと上。軍はロシアの真冬のど真ん中で、帝国の標準装備を着てるんだからな。彼女は部下に壊疽になってほしくなかったんだ(=自分の肉の壁でいてもらうために)。”👍3
そして最後は、この作品のコメント欄が毎度たどり着く場所へ落ちていく。
“ひとつ仮説がある。もしセレブリャコーフが存在Xだったら? いつもターニャのそばにいるし、あの小さなくるみ割り人形を棚に置いたのも彼女だ。”
I’ve got a theory. What if Serebryakov is Being X? She’s always with Tanya and she put those little nutcracker figure on the shelf.
「敵を知れ」という回のはずが、いちばん正体の知れない相手はずっと隣にいる副官のほうだった、というところに着地する。放っておくと必ずここに戻ってくるんだよね、この作品は。
よくある質問
- 幼女戦記Ⅱ第2話はどんな回?
- コメント欄で語られている範囲では、連邦側の人物が出そろう回。政治将校リリヤがメアリーに接近し、その背後には秘密警察のロリヤがいる。帝国側ではゼートゥーアが演説を行い、前線のターニャはコーヒーと防寒装備の支給に喜んでいる。
- 政治将校リリヤはなぜ怪しいと言われている?
- コメント欄では「政治将校は国家のために人を利用するよう訓練されている」「スパイであり、同行する魔導師を監督する役でもある」と説明されている。メアリーに友好的なのは彼女を通じて“同盟国”の情報を取るため、あるいはプロパガンダの道具にするためだ、という見方が紹介されている。
- 海外の意見が割れた点は?
- 「そもそもこの戦争を始めたのは誰か」。『最初に攻め込まれたのは帝国のほうだ』という整理が支持を集める一方で、「ある時点から、最初に石を投げたのが誰かはもう関係なくなる」という返しも付いた。
幼女戦記Ⅱ4話、講和決裂に海外「アホどもが仕事しすぎる」【海外の反応】
“ターニャ「私はただ家に帰りたいだけなのに、このアホどもが仕事を頑張り続ける」”
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僕の毎晩は、二つの部屋の行き来でできている。英語のコメント欄と、日本語のコメント欄。同じアニメ、同じゲーム、なんなら同じ動画を観ているのに、ドアを開けた瞬間の空気がまるで違う。数千件を読んで訳す作業を毎晩続けていると、この違いは個人差なんかじゃなくて、部屋の文化としか言いようがなくなってくる。今日は海外の反応を毎日訳している側から見えた、二つの部屋の性格の話をしたい。