天幕のジャードゥーガル、海外ファン「これ史実ものだから」【海外の反応】
A Witch in Mongolia Clip Goes Viral Overseas: “This Is a Period Piece”

『天幕のジャードゥーガル』の切り抜き動画が海外で49万回再生され、コメント欄に997件が付いた。最上位(2,371いいね)は、シタラの置かれた状況を「宗教の話を超えている。この子がかわいいだけの存在なら、将来の選択肢はどの文化圏でも極端に狭い」と整理した書き込みだった。
そこから先は完全に歴史の議論になる。「これは史実に基づいた時代物だと分かってるのか」という注意喚起が1,468いいね、「文化と信仰は切り離せない」という反論が575いいね。作品側の話をしている人もちゃんといて、シタラの弁の立ちっぷり、作画が1960年代のアニメみたいだという指摘、ペルシアの建築と文字の再現度への評価が並んだ。
『天幕のジャードゥーガル』、日本だと「今期の隠れた良作」枠なんだけど、海外では切り抜きが妙な伸び方をしている。「Anime exploration」というチャンネルが上げたシタラの1場面(勉強したくない、というだけの場面)が49万回再生、コメント997件。で、そのコメント欄の1,468いいねがこれだ。
“これが「時代物」のアニメだって分かってる人はいるのか? 史実の記録に基づいてるんだよ? 頭を使ってくれ”
Do people realize this is a "period piece" animation?? Like it is based on historical accounts?? Please USE YOUR BRAIN
なんでそんな注意書きが要るかというと、コメント欄が作品の話から一気に離れたから。それを止めに来た人が2,330いいねを集めてる。
“一部のコメントがどうして信仰の話をできるのか分からない。このアニメは全部が宗教の話ってわけじゃなくて、単に歴史上のある時代を舞台にしてるだけなんだけど :') (それでも相手の信仰は尊重すべきだから、憎まないでほしい!)”
I don't get it how some comments are somehow able to talk about beliefs, the anime is literally not ALL about religion it's just based on a specific time of history :') (But still we have to respect their beliefs so please don't hate them!)
そして最上位に立ったのは、論点をずらした一言だった。2,371いいね。
“このクリップの問題は宗教を超えているという点を指摘しておきたい。この子はとてもかわいくて愛らしいけれど、彼女がそれだけの存在なら、将来の選択肢は本当に、本当に狭い。これはどの文化圏にいても同じ問題だ”
I just want to point out that in this clip, the issue goes beyond religion. The girl is very cute and adorable, but her options in the future are very, very limited if that's all she is. This is a problem no matter what culture she's in
ここが唯一きれいに割れたところで、「文化と信仰は分けられる」派に対して、こういう反論が575いいねを集めてる。
“みんな、文化と信仰は並んで存在してるんだよ。文明ってそうやって成り立ってる。「これは文化についてのアニメでしかない」と言うのは自由だけど、文化と宗教は何千年も一緒に存在してきた。また「リズムは寄こせ、でもブルースは要らない」ってやつだ”
Yall, the culture and the faith is parallel. That's just how civilizations are built. You can say it's an anime "just about the culture" but the culture and the religion have existed together for thousands of years. It's giving "You want our rhythm, but not our blues" again.
“100%そのとおり。中世初期の生活と文化は宗教と結びついてる。言語にも、美術にも、文学にも、習慣にも、立ち居振る舞いにも染み込んでる。「こんにちは」の代わりに「神の加護あれ」、「さようなら」の代わりに「神とともにあれ」だ。毎日祈って、日曜には教会に行って、際どいものを見たり言ったりすると十字を切る。 政教分離とか世俗主義という考え方の方がむしろ新しい。当時の教会には実際の権力があって、人々の生活に実際の影響があった。イスラームも同じなんだけど、今の人はそこにアレルギーがある。アニメを考えてみてほしい。彼らはいつも寺社で祈ってるし、食事のたびに「いただきます」と言うし、神社に供え物をして手を叩いたりしてる。それは不可分で、文化そのもの。なのにイスラームだというだけで論争になる”
@sassy_sasa. 100% early medieval life and culture is LINKED to religion. It permeates the language, the art, the literature, the customs, the mannerisms, etc. Instead of hello its God Save Thee and instead of good bye its god be with thee. They pray everyday, attend church on sundays, and make the sign of the cross when seeing or saying something salacious. The idea of the separation between church and state and secularism is rather new. Back then the Church had real power and real effect on peoples lives. Its the same for Islam but people are allergic to it nowadays. Think of Anime they’re always praying at temples, they say Itadakimasu every meal, and we see them do their cultural offerings to shrines and all that clapping and stuff. Its integral and its cultural but because its Islam its controversial
……という具合に、コメント欄の半分は歴史の講義だった。ただ、ちゃんと作品を観ている側の書き込みも埋もれてはいない。まずシタラの弁の立ちっぷり。
考証の細かさを褒める声も伸びてる。舞台がイランのトゥースから始まる作品だ。
“作品は楽しんでほしいんだけど、一応言っておくと、イラン(トゥース)のパートの建築と文字体系は正確で、純粋にイランのもの。ただ他の部分はそうでもない(物語の大半はモンゴルが舞台になる)”
enjoy the show just reminded you in iran (tus) part the architecture and writing systems are accurate and pure iranian but other things not so much (it will mostly take place in mongolia )
“これは中東から始まって13世紀のモンゴルへ移っていく歴史ものだ。現代の感覚から見て「正しい」わけがないけれど、それは13世紀のヨーロッパも同じで、女性や少女の扱いは決して良くなかった。ヨーロッパと同様に宗教と文化は深く絡み合っているから、祈りの言葉が聞こえてくるのは驚くことじゃない。何が問題なのか分からない”
Its a historical show that starts in the middl east and then travels to 13th century Mongolia. Of course its not exactly going to be PC for modern sensibilities but so would 13th century Europe they didn’t treat women and young girls that well either. Just like in Europe Religion and Culture are deeply intertwined so hearing a prayer isn’t a shock I don’t know what the problem is
作画についても、褒め方が独特で良い。
で、実際に最後まで観た人の感想がこれ。
“このアニメを観たけど本当に大好きだった。自分の視野が広がったし、ペルシアとモンゴルの文化を見られたのが最高だった。原作がもっと長ければよかったのに😭”
I WATCHED THIS ANIME AND LOVED IT SO MUCH it really broadened my viewpoint and I loved seeing the cultures of Persia and Mongolia and I honestly wish the manga was longer 😭
あと、この作品の輪郭を一番きれいに言い切ったのはこの人だと思う。
“愛らしい絵柄で、歴史上もっとも暗く恐ろしい章のひとつを描いている。この登場人物たちを知っていればなおさら、ハッピーエンドの無い悲劇になると分かる。だからこそ素晴らしいアニメだ。この物語がいずれ運んでくる痛みに耐える気があるのなら”
Adorable artstyle portraying one of the darkest and horrible chapter in history. Especially if you know these characters, you know it'll be a tragedy without happy ending. Therefore a great anime. If you are willing to endure the pain the plot would eventually brought us.
切り抜き1本で997件。うち半分が世界史の議論。この作品らしいと言えば、たしかにこの作品らしい。
よくある質問
- 『天幕のジャードゥーガル』の切り抜きは海外でどれくらい見られている?
- 今回の記事で扱った切り抜き動画1本で49万回再生・997件のコメント。「勉強したがらないシタラ」の場面を切り出したものだった。
- コメント欄で何が議論になった?
- 作品の舞台となる時代の文化・信仰の扱い。「これは史実に基づいた時代物だ」という注意喚起が1,468いいねを集めた一方、「文化と信仰は何千年も並んで存在してきたのだから切り離せない」という反論も575いいねを集めた。「この作品は一度も奴隷制を肯定していない」という指摘も出ている。
- 作品そのものへの評価は?
- ペルシア(トゥース)の建築と文字の再現が正確だという指摘が195いいね。作画については「口の動きに歯まで描いてあって1960年代のアニメみたいだ」という感想が出た。実際に全話観た人からは「ペルシアとモンゴルの文化が見られて視野が広がった。原作がもっと長ければよかった」という書き込みもあった。
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“ここのシタラが本当に悲しい。彼女がよく知ってて大好きだった家は、いつも記憶の中にしかなくて、そこにいるのは彼女だけ。他には誰もいない。家は空っぽなんだ。家族も、奥様も、あの学者の人も、彼女の家はもう存在しない。モンゴルの果てしない草原にひとりきりで、帰る場所もなく、過去を思い出すことしかできないんだよ。”
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