ここ俺8話、「丸腰」の訳で海外が紛糾→日本語話者が解説、レンガ積みには職人が降臨【海外の反応】
I Became a Legend After My 10 Year-Long Last Stand • Koko wa Ore ni Makasete Saki ni Ike to Itte kara 10-nen ga Tattara Densetsu ni Natteita. - Episode 8 discussion

『ここ俺』第8話「10年ぶりにパーティが揃った」の r/anime 話数スレを人気順で92件読んだ。話数スレなのに、議論の大半が翻訳と作画考証に費やされた回。
ひとつ目が「丸腰」。大剣を背負っている相手を敵が unarmed と呼ぶのはおかしい、という指摘に対して、日本語話者が「丸腰は腰に刀が無い状態を指す語で、英語の unarmed と同じ意味になる」と解説を入れて決着した。ふたつ目がラックがレンガを積む場面で、実際に壁と煙突を修理したことのある人が工程を1行ずつ検証している。盾を転用した扉の蝶番が丸見えである点も指摘され、「魔法を何層も重ねて封印しておいて、蝶番を隠す呪文はひとつも無かったのか」と突っ込まれた。
『ここ俺』第8話「10年ぶりにパーティが揃った」。r/anime の話数スレを人気順で92件読んだ。パーティが揃う節目の回なのに、議論の大半が翻訳と作画の考証に費やされていて、逆にこの作品らしいと思った。
“前回ちょっと引っかかっていて、今回の振り返りで再度出てくるまで忘れていたことがある。どう見ても分かる巨大な剣を背負っているのに、なぜ彼を「丸腰」と言ったんだ? まだ抜いていないから、というだけの理由か? 翻訳者、それは unarmed の意味じゃないぞ!”
A small thing that bothered me last time, and I’d forgotten until they showed it again in the recap. Why did they say he’s “unarmed” when he’s got a very visibly obvious giant sword on him? I guess just because he hasn’t drawn it yet? That’s not what “unarmed” means, translators!
ここに日本語話者が入ってきて、話が終わった。原語の語義まで持ち出して決着させるのが r/anime らしいし、日本の読者からすると「そこが引っかかるのか」という発見でもある。
“丸腰は確かに unarmed と同じ意味になる(腰に刀が無いという意味で)。 そのうえで、(日本語で)Gemini に聞くと、文脈次第では成立しうるとのこと。特に彼のくつろいだ構えと、背中の巨大な剣が抜き打ちにはあまり向いていないことを考えればなおさら、と。”
Marugoshi (丸腰) does mean the same as "unarmed" (as of not having a katana on someone's waist). That said, Gemini (in Japanese) says it might work depending on context, especially with his relaxed stance & given the giant sword on the back isn't exactly suitable for a quick draw.
そしてもうひとつの主戦場が、ラックがレンガを積む場面だった。呼びかけに実際の経験者が応じていて、工程が1行ずつ検証されている。
“たまたまここにレンガ職人はいないだろうか。あのレンガ積みの作画について意見が聞きたい。工程がいくつか飛ばされているように見えて気になった。 盾を転用した扉——なのに蝶番が丸見え。頼むよラック、そこは隠さないと! もちろん、ディオ(子安)は吸血鬼だ。”
By chance, any bricklayers here to comment on the bricklaying animation? It bothered me how it seems they skipped a few steps. The shield being a door - but has very visible hinges. Come on Lock, you gotta hide those! Of course, Dio (Koyasu) is a vampire.
“レンガ職人ではないけれど、壁と煙突をいくつか修理したことはある。大筋の考え方は合っているけれど簡略化されていて、ラックのやり方はかなり時間効率が悪い。順を追って説明させてほしい。 モルタルはレンガ1個ずつのために敷くものじゃない、列まるごとの上に一度に置ける。これから置くレンガの側面にモルタルを付けるのは正しい。列が終わったら目地鏝で余分を掻き取る(これはラックもやっている)。そのあと自分なら、仕上げのために小さい鏝に持ち替える(彼はこれをやらない)。あと、垂れをすぐ拭けるように濡れた布巾を複数用意しておく必要がある。 自分がいちばん気になったのは、彼がモルタルを練るのに水が必要なのに、いちばん近い水源が下水だということだ。”
Not a bricklayer but I've had to repair a few walls and chimneys before. It got the general idea right, but they simplified it and the way Luck does it is pretty time inefficient. Lemme do a play by play. You don't lay the mortar out for one brick at a time, you could lay that shit on top of the entire row. Putting the mortar on the side of the brick you're about to place is correct. Once the row's done you use the gauging trowel to scrape off the excess (this is what Luck does) and then I'd switch to a smaller trowel to get the finish (he doesn't do this). Also gotta have multiple wet rags on standby to clean up any drips. My biggest concern is that he needed water to mix the mortar, and the closest water source is the sewer.
蝶番の件は、そのままこの作品の設定いじりに発展した。10年間ずっと吸血鬼と戦っていた男に扉作りの技能を求めるな、という擁護が出てくる。
“公平に言えば、ラックはこの10年間ずっと休みなく吸血鬼と戦っていたわけで、扉作りの技能はかなり優先順位が低かったはずだ。”
Tbf Lock spent the last 10 years fighting vampires nonstop, door-making skills were probably pretty low on the priority list.
この突っ込み合戦に、きちんと歯止めをかけるコメントも立っていた。ここがこのスレの品の良さだと思う。
“そういう種類の作品じゃないからね(笑)。『現実主義勇者の王国再建記』みたいなものだったら、もっとうるさく言うけれど、これは国づくりやインフラを扱うアニメじゃない。だからレンガ積みで細かいことは言わないでおく(笑)。 同じ理屈で、『無能な悪女』のアニメが大きな戦闘場面をやることになっても、そういう種類の作品ではないからずっと大目に見る。 アニメが自分の階級を超えて殴ってきて、本来の守備範囲の外まで仕上げてくるのは嬉しい。『七回目の転生』の脱出場面が、戦闘のほとんど無い作品なのに恐ろしく滑らかに動いていたみたいに。でもそれは期待するものではない。”
Its not that type of show lol. If this was something like Reaslist Hero I'd be a bit more picky, but this is not an anime around kingdom building or infrastructure. So I'm not gonna get persnickety on their brick laying lol. It's the same way where if the Inept Villainess anime ends up having a big fight scene I'm gonna be alot more forgiving since it's not that kind of anime. It's nice when an anime punches above its wait and nails things even outside of its purview, like the escape sequence in 7th Time Loop and how fuacking smooth that was animated in a show with minimal combat, but it's not to be expected.
ちなみに、この回でいちばん和んだのはやはり犬だった。ガルヴが証拠のハムを咥えてくる場面から、コメント欄が勝手に会話を作り始めている。前回さんざん目を怖がられていた犬が、そのまま笑いの中心になった。
“よくやったガルヴ、この1キロのハムでカヴィーノを一生刑務所に入れられるぞ。 ガルヴ「見つけた半キロのハム、の間違いでは」”
Well done, Garbh, this kilo of ham will put Cavino away for the rest of his life. Garbh: Surely you mean this half a kilo of ham that we found.
つまり第8話は、パーティが10年ぶりに揃うという大事な節目なのに、コメント欄の主役が翻訳とレンガと蝶番だった回だ。うちの見立てだと、この作品はもう「安心して細かいところを突つける作品」として愛されている。
よくある質問
- ここ俺8話の「丸腰」の翻訳が問題になったのはなぜ?
- 大剣を背負っている相手を敵が unarmed(武器を持っていない)と呼ぶのは訳がおかしい、という指摘から始まった。これに対して日本語話者から、丸腰は「腰に刀が無い」状態を指す語なので unarmed と同じ意味になる、という解説が入っている。そのうえで、彼の構えがくつろいでいたことと、背中の大剣は抜き打ちに向いていないことを踏まえれば文脈上は成立しうる、という補足も付いた。
- レンガ積みの場面はどう検証された?
- 実際に壁と煙突を修理したことがある人が工程を検証した。大筋は合っているが手順が簡略化されていて、ラックのやり方は時間効率が悪い——モルタルはレンガ1個ずつではなく列全体に一度に敷ける、置くレンガの側面にモルタルを付けるのは正しい、余分を掻き取るところまでは合っているが、そのあと小さい鏝で仕上げる工程が抜けている、垂れを拭く濡れ布巾を複数用意しておく必要がある、という具合。最大の懸念として「モルタルを練るのに水が要るのに、いちばん近い水源が下水だ」が挙がった。
- 作画の粗を突く流れに反論は出た?
- 出た。「これはそういう種類の作品ではない」という整理で、国づくりやインフラを扱う作品ならもっと厳しく見るが、この作品はそうではないのでレンガ積みで細かくは言わない、という立場。逆に「畑違いのところまで仕上げてくる作品は嬉しい驚きだが、それは期待するものではない」とも書かれており、突っ込みも擁護も作品への愛着が前提になっている。
ここ俺11話、話が終わるまで待つ邪神に海外「礼儀正しすぎる」【海外の反応】
“いやあ、あのバカでかい怪物、全員が喋り終わるまで何もしないで待っててくれるとか、礼儀正しすぎるだろ(笑)”
この反応を読む「ここ俺」の海外の反応は、この記事をふくめ全 12 本。 作品ページでまとめて読む →
ほかの作品もふくめた最新の反応は、アニメの海外の反応まとめで毎日更新しています。
ほかの反応も読む
- ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。
アニメr/animeここ俺10話、犬が王国を救って海外「叙勲しろ」→パーティー全員が強いことが最大の評価点に【海外の反応】
『ここ俺』第10話「敵陣突入」の r/anime 話数スレを人気順で73件読んだ。犬が王の不在を嗅ぎ当てて事態を動かす回で、コメント欄の第一声は「これは実に良い犬だ」。そこから「痩せすぎだから牛を丸ごと食わせろ」「いやドラゴンのステーキだ」と褒美の話が続き、最後には騎士に叙任しろという話になった。 そのうえで、この作品の評価点として繰り返し挙げられたのがパーティーの均衡だった。ラックが突出して強いのは当然として、エリックもゴランもレフィーも同格に強く、それぞれに見せ場がある——「主人公が仲間を全員背負う」形になりがちな最強ものの中で、そこがこの作品を一段上げている、という読みだ。 編集部注: r/anime の公開RSSから取得しているため票数は取れない。件数は取得できた範囲のもので、スレ全体の総数ではない。
コメント 73 件
1,889 likesアニメYouTubeヤニねこの喫煙本数を海外が全部数える「500本」【海外の反応】
日本のショートアニメ『ヤニねこ』に登場する煙草を一本残らず数えるという動画に、海外ファンから295件のコメントが集まった。動画が出した結論は500本で、その数字をそのまま繰り返すコメントが1,889いいねを集めて最上位に来ている。 本数のインパクトだけでなく、依存症というネタにされがちなテーマをコメディの体裁を崩さず真面目に描いていると評価する声も多く、実体験を交えたコメントが支持を集めている。数える作業の過酷さと、こういうアニメを見ていることを人に言いづらいという気まずさを笑うコメントも定番になっている。 編集部注: 『ヤニねこ』はチェーンスモーカーの猫を主人公にした日本のショートアニメ。日常の中の喫煙・依存というテーマをコメディタッチで描く作風で知られる。
コメント 295 件
22,615 likesアニメYouTubeBLEACH、白の剣術指南に海外「全部チュートリアルだった」【海外の反応】
BLEACH千年血戦篇の内なる世界の場面で、白(ホワイト)が一護に斬月の正しい振り方をずっと教えていたのに、当の一護がまるで聞いていなかったという切り抜き動画に、海外ファンから1341件のコメントが寄せられた。最も支持を集めたコメントは22,615いいねを獲得し、「あれは全部チュートリアルだったのか」という気づきに賛同が殺到している。 コメント欄では、白が鎖を鞭のように操ったり刀を手元へ瞬時に呼び戻したりする具体的な技が次々と挙げられ、単純なはずの斬魄刀をここまで見応えのあるものに変えたと評価される一方、一護が白を「体の中の敵」だと思い込んでいたせいでその型を一切吸収しなかったという皮肉にも話が向かう。 編集部注: 白(ホワイト)はBLEACHで一護の内なる虚(ホロウ)の人格で、斬月の本来の姿ともされ、内なる世界で度々一護と対峙してきた。千年血戦篇は原作最終章のアニメ化で、Studio Pierrotが制作している。
コメント 1341 件- コラムアニメr/anime(朝日新聞の鈴木敏夫インタビューをAUTOMATON WESTが英訳した記事のスレッド)
ジブリ風AI画の海外の反応。鈴木敏夫Pが取材を全部断っていた理由と、宮崎駿の生命に対する冒涜がいまも誤解されている話
ジブリのプロデューサーの鈴木敏夫さんが、ジブリ風AI画像が出回っていたころの取材依頼をぜんぶ断っていた。どうせ飽きるから、というのがその理由で、朝日新聞のインタビューでそう話している。この記事が英語になってr/animeに貼られた日、僕は荒れるほうに賭けていた。開いたら、上から下までほぼ全員が同意していた。毎晩コメント欄を訳している側として、この全面同意のほうに驚いた。ここでは、その日のスレで実際に何が言われていたか、英語圏のファンがAI製のものを指して使うslopという言葉、そして宮崎駿さんの生命に対する冒涜がいまも誤解されたまま出回っている件を、順番に書いていく。